はじめに

読み物

昔から、何をやっても中途半端な俺は、気が付けば、何でも屋さんになっていた。

そんな俺が、2004年の6月に、四方を山に囲まれ場所にある約60坪の土地を購入した。まだ、誕生日を迎える前やったから、30歳の時の話や。

それから12年後の2016年3月、42歳になった俺は、今度は、前回、購入した土地よりも、はるかに広い約545坪の土地を手に入れた。

今度の土地は、平坦な土地は80坪にも満たない、そのほとんどが、木々の生い茂る傾斜地という、憧れの山付きの土地やった。昔から、山を手に入れたいと思っていた俺の夢が叶った瞬間やった。

せやけど、困った事に、俺の土地購入は、それだけでは終われへんかった。

さらに!さらにっ!!!

その4年後である2020年11月、47歳の俺は、さらに約157坪の土地を購入してしもた。

この土地は、それ以前の2つの土地とは違って、自分で探して購入したわけではなく、知り合いに声を掛けられて、成り行きで購入することになった土地やった。

せやから、「買いたくて買ったわけではない。」・・・・・というのは、大嘘で、やっぱり、欲しいから買うたに違いない。(嘘つきました。すんません!)

こうして、俺の所有する土地の坪数は、20年という長い歳月を経るうちに、合計すると約760坪にまでなってしもた訳やけど、俺は、時間ができる度に、それぞれの土地を訪れては、様々な場所に手を入れながら、楽しく、山遊びを満喫し続けている。

せやけど、困った事に、その全ての土地が、未完成で中途半端やねん!!

そう、、、、俺と同じように・・・・・。

頭の中には、「あ~したい!こ~したい!」というビジョンや、「あれをせなあかん!これをせなあかん!」という課題が、それぞれの土地に、それこそ、山のようにあるんやけど、なかなか、どうして、俺という人間が、何をやらせても中途半端なもんで、全ての土地が、困った事に、いつまで経っても未完成のままやねん・・・・・。

最近は、「たぶん、死ぬまで未完成なんやろな・・・・・。」と、薄々、感じ始めている。というか、760坪もあったら、正直、「遊び切れるか~~~~~~~っっっっっ!!!!!」やわ。

早いもんで、俺も、もう50歳を過ぎてしもた。ええ年したオッサンや。いつまでも、大人になりきれずに、精神年齢は、30歳ぐらいからずっと変わってないとは思うんやけど、最近は、白髪も相当、増えて、髪の毛の量も減ってきたように思うし、老眼も進んでるし、右膝の調子も、何か良くない。食も、ちょっと細くなったような気がする。ビールの量は、そんなに変わってへんかも知れんけど・・・・・。

これからは、体力的にだんだんと衰えてくるやろうし、ひょっとしたら、何らかの事情で、土地を手放さんとあかんようになって来るかも知れん。人生は、何が起こるか分からんし、どこで、どうなるかも分かれへん。

総合的に考えて、まぁ、やりたい事が全て完成することはないやろな・・・・。

せやけど、という事は、俺はいつまでも、自分で購入した、大好きな山で遊び続ける事ができるわけや。こんなに嬉しい事って、あれへんよな!

これからも、中途半端な俺は、終わらない山で遊ぼう♪

いつまでも、笑えるように・・・・・。

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