「えらいこっちゃ!」
軽トラックの運転席に座った僕は、思いました。
それと、同時に、心の奥底では、思っていました。
「何か、そんな気はしたわ・・・・・・。」
ギターを弾きながら、えげつない雨音が、かつてない程、長時間に渡って聞こえ続けていた事には、実は、薄々とは感じでいました。
せやけど、その時に、目の当たりにしていた光景というのは、初めて目にするものであったために、どうしても、小屋の中にいた時には、実感として、頭の中で結びつきませんでした。
せやけど、実際の光景を目の当たりにして、冷静に考えてみると、「あれだけの雨が降り続いたら、そら、こないになっても、おかしくないわな・・・・・。」と、僕は思っていました。
意外と、水深は深く見えましたので、多少は、車の足回りが水に浸ってしまうに違いなかったんですけど、もう、行くしかありませんでした。早く、家に帰らないと、山に取り残されて、えらい事になってしまうと感じました。
それぐらい、雨の勢いは、ビックリするぐらいでした。
僕の車は、山で遊ぶ事を前提に、4WDにしてありますので、多少の事があっても、何とか、脱出はできるんやないかと思いました。
ほんでもって、お陰様で、何とか、車を水のない通路まで移動させる事が出来ました。
車を降りて、歩いて、小屋に戻ろうと思ったら、やっぱり、水深は、えげつなかったです。
僕のブーツが、すっぽりと覆われるぐらいでしたので、水深は30cmに近かったと思います。
車を出した僕は、駐車場にバイクを入れて、山帰小屋を後にしました。
帰りの道中、猪名川の増水も、えげつなかったです。
こんなに、溢れそうな程に増水している猪名川を見たのも、もちろん、初めてでした。
「雨を、なめたらあかん!」
つくづく思いました。
僕は、2018年の大雨を思い出して、上の山の土砂崩れが心配になりました。
この日は、上の山の様子も見に行きたい衝動に駆られたんですけど、身の危険を考えた結果、それは、断念しました。
上の山は、今回の下の山と比較しても、さらに山深いですので、僕は、見に行くのは危険やと判断して、泣く泣く、帰路に着きました。
翌日に、上の山の状態を確認に行きましたが、幸い、全く被害は出ていませんでした。
小石が池の話は、また、次回に書きますね。
ほなほな、皆さん!
梅雨時で、体調管理が大変ですが、熱中症にも気を付けながら、元気に、楽しく、お過ごしくださいね。
また、お会いしまひょ。
さいならっ!
~完~