2018.07.13「大雨の被害」その2

2018年

「俺の土地も、タダでは済んでへんやろな・・・・・・。」

ある程度の覚悟を胸に、僕は歩を進めていました。

コンクリートが敷かれている道路は、途中、左に折れて、僕の土地方面へと向かいます。

左に折れず、そのまま真っ直ぐに行っても、行けない事はありませんが、この場合、道路は舗装してありませんので、車で行く事は不可能です。未舗装の直進ルートの道は、徒歩限定です。

そして、これが、当日の未舗装の直進ルートの道です。

上流から大量の水が流れ出していて、どこからどう見ても、川のようになっていますが、普段のこの場所は、決して、水が流れるような場所ではなく、今までは、普通に平らに土があった場所でした。

「そうか・・・・・この直進ルートの道に大量の雨水が流れ出して、流された土砂が、入口付近に堆積してたんやな!」

僕は、理解しました。

直進ルートの未舗装の道が、どんな状態になっているのか、僕は、めさめさ興味がありましたが、それよりも何よりも、今、一番、気になるのは、自分の土地の状態です。

僕は、敢えて、その、道は直進せずに、迷わず左折して、コンクリートが敷かれている通路を、自分の土地を目指して、急いで駆け上がりました。

歩を進めながら、僕は思いました。

「おっ!?」

「意外と、こっち側は、被害が少ないかも・・・・・・!?」

そして、土地に到着しました。

さらに、歩を進めました。

「おぉ~~~~っ!家、建ってるっっ!車も、そのままやっっっ!!!!」

嬉しい事に、我が家は、土砂崩れの被害を免れていました。自慢やありませんが(確かに!笑)、我が家は、小屋の屋根と山が、ほとんど接しているぐらいに、山と隣接しています。

土砂崩れが起これば、一たまりもありませんが、運よく、今回は無事でした。

せやけど、一時期、この場所にも、相当量の水が流れ出していた事は、その爪痕からも、一目瞭然でした。

僕が土地に滞在している間も、雨はひっきりなしに降り続いていました。

普段は、水の流れる事のない”水無し川”は、増水のスピードを、さらに加速させていました。

見る見るうちに、僕の小屋の真横のスペースにも、水が溜まり始めました。

床上浸水の危険を感じた僕は、一生懸命に水かきを開始しました。

せやけど、せっかく足を運びましたので、大雨の降りしきる中、とりあえず、僕は、イチョウの木を植えて来ました。(何でやねん!)

この木が、もし、スクスクと育ってくれるとしたら、きっと僕は、これから先の人生、この木の成長を眺めるにつけ、今回の、未曾有の大雨を思い出すに違いありません。

幸いにも、今回、僕は、そないに大した被害は受けずに済みましたけれど、数多くの犠牲になられてしまった方々の無念さを思うと、心が痛み、

「もう、2度と、こんな大雨はゴメンや!」

と、心から思いました。

ここでは、多くを語る事は控えますが、最近の異常気象や、無差別殺人を始めとする、人間が引き起こす異常な事件の理由というのは、明白やと思います。

一言でいえば、

「金儲け主義に走ってしもた愚かな人類の末路」

やないかと思います。

そんな、間違った世の中に一石を投じる意味もあって、こゆび庵は、「儲け度外視!」の精神で、度々、損をしながらも、”恐怖のボランティア精神”で頑張っている訳です。(笑)

・・・・・・とまぁ、それはさておき、僕が下山して、入口まで戻ると、そこには、こんな張り紙がしてありました。

明日、1週間ぶりに、山を訪れます。

めさめさ不謹慎で申し訳ありませんが、一番心配なのは、先週、姿を見せてくれていたカブトムシの幼虫です。

そろそろ、成虫になってくれてるやろか・・・・・・・・。

ほなほな、皆さん!

明日からの3連休は、えげつない暑さみたいですね。不幸にも被災されてしまった方々も、被災地で頑張るボランティアの方々も、そうでない方々も、くれぐれも、熱中症には気を付けてくださいね。

どなたはんも、元気にまた、お会いしまひょ。

さいならっ!!!!

~完~

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